2024年度
記入者 学校司書 |
昨年度の夏季研修では「ミニビブリオバトルをしよう」をテーマに行いました。小学校ではまだまだ難しい部分もありますが、まずは自分たちで実践してみて、小学校でも出来そうな部分は取り入れていけたらいいと思っています。 昨年小学校2校がシステムを導入しました。導入するまでの過程、進行など今後未導入の学校もまだまだあるので、台帳との継続性、入力方法の統一化など共通理解ができたのではないかと思っています。実際に携わった人でないとなかなか理解できない部分もあるため、今後も共通理解として取り上げていかなければならない課題の一つであると考えています。 児童一人一台のPCが導入されて数年が経ちました。調べ学習に関しては身近に配置されているPC使用頻度が高くなっています。しかし、こんな時代だからこそ、児童一人一人が本も活用して正しい情報を取捨選択できる力を身につけてほしいと願っています。そのために、学校司書として正しい知識の取り入れ方について伝えていく必要があると痛感しています 近年、本の貸出冊数が減っているとつぶやく学校司書もいます。デジタル化が進んでいる昨今、公共図書館のデジタル図書を読んでいるのかもしれません。あえて紙媒体の本を手に取り、ページをめくることの良さを知ってほしいと感じています。そして、心に残る1冊に出会えるお手伝いができればと思っています。 |
2023年度
記入者 学校司書
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コロナが流行して3年目、いろいろな活動が工夫されながら再開されてきています。GIGAスクール構想により学校教育もさまざまに変化してきました。学校図書館としては、情報センターとして、どう関わっていくかが今後の課題となっていきます。 昨年度の通常研修では、統廃合した学校司書より一連の流れ・保管転換の話を聞く機会がありました。また、図書システム導入に伴う業務においても、台帳との継続性や入力方法の統一化等、共通理解が必要ではないかという声も出ました。(加賀市では小中23校中、14校が図書システムを導入していますが、残りの学校においては、まだ図書システムが導入されていない状況です。今年度導入予定の学校もあるそうですが、図書システム導入の必要性を今後も訴え続けなければならないと感じています) 教育会との合同研修では、公立図書館からデジタル図書の使い方の講習がありました。家庭読書にデジタル図書を使っている学校もありますが、学校内ではあまり進んでいないようです。 児童生徒一人一台のタブレットの導入により、調べ学習においてはタブレットを使用する機会が増えました。学校司書としては、情報の扱い方を伝えるとともに、著作権の正しい知識を身につけていかなければなりません。 「タブレット導入により、図書館はますます心安らぐ場所としての役割が大きくなった」とつぶやく学校司書もいます。私自身も、本好きな子が一人でも増えるよう、また本を通して子どもの成長のお手伝いをしていけたら何よりと思っています。
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2022年度
記入者 学校司書 |
<昨年度の活動・今年度の抱負・計画・その他> 昨年度は、新型コロナの影響により予定されていた研修会(全部で4回)のうち2回は紙面研修に変更され、他の2回は研修会場で顔を合わせての通常研修となりました。通常研修では、改装が予定されている中学校図書館の視察や情報交換、教育会との合同研修を行いました。情報交換では、グループ別で1学期の取り組みを報告し合いました。その報告から、利用方法や図書イベントなどの変更や制限は一昨年度と比べて少し緩和されたことがわかりました。今後も、状況により臨機応変に対応していく必要があります。また、学校図書館と児童生徒一人一台のタブレットとの兼ね合いについては手探りという状況でした。今後、児童生徒には、図書活用によるアナログな方法もタブレット活用によるデジタルな方法もどちらでも活用できることが望ましいと思われます。したがって今後の課題は、学校図書館の運営方法やタブレットとの兼ね合いをどのように考えるべきかということです。現在は曖昧にしている部分が多く、また、学校によって少しずつ違うと思います。その中で、一番良いと思われる方法を学校内で共通理解し実行していくことが重要です。 今年度の計画は、研修会場での研修会を4回予定しています。研修内容は、市内小中学校の視察や教育会との合同研修、年度末の研修では、今年度の活動のまとめをもとにした情報交換などです。
昨年度は1小学校の閉校に伴い合併校への図書移行作業が行われました。業務を行った学校司書や関連の先生方は大変だったことと思います。第2回研修会では、その作業についてのお話をしていただく予定です。今後の参考にさせていただきたいと思います。 |
2021年度
記入者 学校司書 |
<昨年度の活動・今年度の抱負・計画・その他> 昨年度は新型コロナの影響で、様々な活動が制限されました。研修会も紙面研修会という形を取り、顔を合わせての情報交換は1回きりでした。それでも、年度末に報告される『加賀市学校司書の活動のまとめ』からは、何とか子どもたちのためにできることをやってみよう、というそれぞれの司書の熱い想いが伝わってきました。 実際、昨年度のオリエンテーションは、新1年生(もしくは要望のあった他学年)のみ実施した学校、臨時休校明けに全クラス行った学校、分散登校中に簡略化して行った学校など様々でした。実施できなかったとしても、利用に関するプリントの配布や図書だよりで案内した学校もあります。(今年度は、オリエンテーションをしっかり実施できた学校もありました。年度最初の、特に新入生へのオリエンテーションは、やるかやらないかでその後の図書室利用の頻度にはっきりと差が出ます。昨年度は縮小版しかできなかった1年生に、2年生になり改めて行ったところ、図書室へ足を運ぶ回数が明らかに増えたことからもわかります。) 図書イベントも変化しました。やむなく中止した学校もありましたが、期間や回数を減らしたり、できるだけ密にならないように参加型から提出型へと変更して開催した学校もあります。こんな状況の中でも「メインとなる大きな行事だけでなく、小さな行事でも、毎月何かを行うことで、本や図書室への関心を持ちつづけられるように考えて活動している」というひとりの学校司書の言葉が印象的でした。 さて、昨年度から児童生徒ひとり1台のパソコン貸与が始まりました。特に中学校司書からは、本の貸出し冊数や調べ学習のレファレンスに少しずつ影響が出ている、という声を聞きます。今後は、司書同士がさらにつながり、対策を講じていくことが欠かせないでしょう。一見デメリットに思えるこの状況をメリットに転換する柔軟な思考が、より一層求められるようになると考えています。 |
2020年度
記入者 学校司書
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加賀市では、市内の小中学校全24校に司書が配置されています。司書は、図書の整備、テーマ展示、掲示、図書便りの作成だけでなく、時には児童生徒の話し相手になるなど、心の居場所としての学校図書館づくりを心掛けています。その結果、休み時間には学校図書館へ足を運ぶ児童生徒が、次第に増えてきているように感じます。 昨年度までの活動として、まずは朝読書を含めた校内一斉読書、教員・司書・ボランティアによる読み聞かせ、放送による朗読などを継続的に行い、読書の習慣化を図っています。 また、学校独自の読書イベント(例:図書まつり・ビブリオバトル・おすすめの本の紹介など)を企画し、楽しい雰囲気の中、普段本を手に取らない児童生徒でも思わず本を手に取りたくなるような工夫をしています。 特に小学校では、個人の読書目標を設定することで読書への意欲向上に繋げたり、毎月「いしかわ読書の日」に親子読書カードを持ち帰り、その感想などを図書便りに掲載したりするなど、家庭との連携を図りながら読書の啓発に努めている学校が多数ありました。 今年度は、コロナの影響で学校再開が遅れ、三密を防いだ図書館開館となりました。このような事態はどの司書も初めてであり、貸出返却方法の変更、返却本の消毒、入館の人数制限、学級文庫の扱いなど、様々な対応に追われています。学校によっては、新入生のオリエンテーションを取りやめたり、調べ学習を当面の間、控えたりしました。委員会活動も通常通りとはいかず、イベントを避け、読書を促す啓蒙活動中心へとシフトしています。 今後もコロナの影響は続くと思われ、司書同士が情報の共有化を図る必要があります。当初予定されていた研修会も中止となり、紙面での課題提出のような形になりました。それでも私たち学校司書は、限られた環境の中で今出来ることを行い、「子どもたちが足を運びたくなる図書館づくり」を目指していこうと考えています。 |
2019年度
記入者 学校司書
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2018年度末に福井との県境にある緑丘小学校が閉校となり、小学校18校、中学校6校の24校となりました。それに伴う司書配置の事情上、小学校の専任校が1校増えることになり、2019年度は小学校7校・中学校5校が専任、同一校舎の小中併設校の担当が1名、小学校2校兼務が5名の18名で学校図書館を担当することになりました。
ここ数年は毎年2~3名の退職者と新規採用者がありますが、有資格者は入ってみえません。ただ、学校図書館の学習における重要性は高まっている中、学校も図書館も学んで来ていらっしゃらない方にとっては厳しい仕事であるのか、新しい方の定着率はあまりよくありません。それでも、みんなができるだけ同じように仕事を進めていけるように、2018年度は、ここ数年の市内の研修会で共通理解したことをハンドブックに反映させるべく、改訂を行いました。また研修会では、できるだけ情報交換の時間を設けること、意見が出しやすいように、まず少人数のグループで情報交換することなどに配慮し、夏の1日研修のときには司書の置かれている状況や抱えている問題を把握できるように、担当の指導主事が午前中いっぱい同席されるなど前年度の研修の反省やアンケートの結果を生かす方向には進んでいます。 2019年度は年4回に回数が減りましたが、同じような感じで研修が進む予定です。 私事ですが、緑丘小学校の閉校と合併校への図書移行作業を終え、2019年度、児童数118名の分校小学校に異動になりました(緑丘小学校の約4倍強の人数です)。6年目に入る三木小学校と引き続き兼務することになりました。 6年前、複数学級を抱える三木小と緑丘小学校の兼務になったとき、2校あわせても100名いない学校を資格を持っている私が持つことは、資格なしで大きい学校を担当する方に申し訳ない気がしましたが、人数が多かろうと少なかろうと1学年は1学年なりの資料準備があります。しかし予算は少ない。授業に使えるだけの十分な蔵書構成が難しいのです。従って、市立・公立図書館へ走る回数も多くなります。そして、お便りも掲示も2校分です。学担もきりきり舞いで、前もって打合せする時間がなく、資料依頼が前日・当日になることも。しかも、別の学校へ行っている間に授業も進んでしまいます。「2校兼務者には明日(今日はここまでにして明日に回そう)はない。」と笑えぬパロディが出ます。 資格を持っていらっしゃらない方を責める気はありません。頑張っている姿をみていますから。でも、有資格者による1校専任、やっぱり大事ですよね。 |
2018年度
記入者 学校司書
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過去には夏季休業中に、小松市や白山市など先進の地区にお邪魔させていただいて学ばせてもらうという研修を行ってきたこともありましたが、ここ7年程は、市内の学校図書館を会場に、ブックトークや読み聞かせ、語り、アニマシオンなどの研修を行ってきました。併せて、会場校の図書館整備や運営などから学んだり共に問題を考えたりする時間として来ました。 この数年、毎年2~3名の方の入れ替わりがあり、資格を持たずに入ってみえるため、基本的な仕事の確認は欠かせない状況になっています。そこで、昨年は夏季休業中の研修会の時に、引き継ぎに必要な項目と、事柄によってはそのやり方を全体で確認しました。 教育会との合同研修会では、県立図書館の司書を講師に迎えたビブリオバトルの演習が行われ、かなりの率で司書の紹介した本がチャンプ本に選ばれてうれしい思いをしました。 また、年度最終の2月の研修会では、市教育委員会の指導主事参加の下、2名の学校司書による実践発表が行われました。 全研修に、加賀市立図書館の司書が参加しており、外部講師の招聘などに尽力して下さっています。 また前述のような採用事情のため、司書間の情報交換は皆が強く望んでいることであり、限られた研修時間の中でできるだけ情報交換の時間を確保するようにしてきました。 こういった事情を市教委の担当指導主事が理解してくださって、例年、顔合わせと今年度の予定の確認だけだった年度当初の研修会(実質的には連絡会)で情報交換の時間を設定してもらうことができました。 また、今まで、市立図書館の学校図書館研修担当者経由だった報告、アンケートが直接指導主事に届くように変更されたり、学校司書ハンドブックの改定を指導主事参加で計画されるなど、教育委員会との直接的なルートが確保されてきたことをうれしく受け止めています。 今年度いっぱいかかって、研修を通じて意見を吸い上げながら、ハンドブックに生かして行けたらと思っています。 |
平成29年度
記入者
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昨年度、県の学校図書館研究大会が加賀市で行われました。たくさんの方々に河南小学校に来校頂き感謝申し上げます。ありがとうございました。 それに先立ち、昨年度夏季の加賀市の学校司書研修会を河南小学校で行いました。 河南の司書の個性は個性として残る形で、数年前に発表した加賀市の学校図書館の利用指導を支えるための図書館の整備はどうあるべきかということをテーマにおいて、長く仕事をしている者も、日の浅い者も一緒に、方針の確認、実務作業という形で少しでも知識と技術の共通化を図ろうとしました。その研修で得たことが、各々の学校の図書館づくりに生かされていくことと思っています。 さて、昨年度末で3名の方が辞められ、3名の新人の方を迎えました。有資格者は、一人の減となりました。ここ数年で、勤務しながら司書資格を取られる方が出ていることを喜んでいましたので、残念です。しかし3月で閉鎖した学校があり、比較的児童数の多い小学校1校が新たに専任校となりました。それらのことに伴う異動も少しありました。 今のところ市は、採用に司書資格の有無を問わない方針のようですが、学校司書に関して継続雇用5年の上限は撤廃するとのことで、頑張っている司書には朗報となりました。 一方で、昨今の学習に関して図書館資料の比重は大きくなり、学校図書館や学校司書に求められるものもとても大きくなっています。資格を持たずに入ることは、かなり苦労を伴うことを考えると、複雑な思いです。 研修は、これまでと同様、加賀市立図書館の協力の下、年に7回ほど予定されています。加賀市は複式を抱える少人数校が多く、今後廃校や統合の問題を抱えており、図書の移籍をどういう形で行うかといった問題も研修していかなければいけない時期にかかってきたのかなと思っています。 |
平成28年度
記入者
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昨年度の研修にはアニマシオンやビブリオバトルなどが組まれました。又、新任の方3名を迎え、もう一度、分類・配架等に関する研修も行いました。 今年度、メンバーの入れ替わりはありませんが、中学校で大きく司書の異動がありました。一人職場の司書にとって学校を変わるということは、それまで自分の居た学校図書館がすべてではないという意味では勉強になったり、子どもたちにとってもそれまでとは違った目で選書が行われたりといい変化の一面があると思います。 一方で、蔵書構築の継続性を保ち図書館活動のレベルを維持し推進していくという面で適切な引継ぎと、司書のレベルの底上げが要求されると感じています。 そのための共通認識を深める研修ができたらと思っています。 |