2024年度
記入者 市民 |
5月17日に教育委員会を訪ね、教育委員会職員課の方お二人と指導課の学校図書館総括にお話しを伺いました。 2024年度は、うれしいニュースがふたつありました! ひとつは今年度も、新たに3名が加配され、専任校が23校(全小学校数は50校)となったことです。昨年度までの専任校(諸江小・戸板小・米丸小・森本小・長坂台小・小立野小・中央小・鞍月小・大徳小・木曳野小・杜の里小・小坂小・千坂小・額小・西南部小・伏見台小・朝霧小)に、泉小・緑小・押野小・三馬小・南小立野小・三和小が加わりました。司書の数は50名です。 もうひとつは、再任用可能年数制限が撤廃された(2023年11月発表)ことです!今まで、主任になっても最長15年しか働けなかった制度がなくなりました。(おかげで15年を終えた方が引き続き勤務されることになったそうです。)ただ、会計年度任用職員であり、任期は1年ごとで、5年ごとの試験はあります。けれども、充実した研修を重ね、経験を積んでスキルアップした司書の方々が長く勤められるようになったのは、金沢市にとっても大きな財産です。もちろん、司書の方々が安心して働けるように正規を願っていますが、まずは大事な一歩を喜びたいと思います。 金沢市では、月に1回、司書研修会が持たれています。新任司書に対しては、指導担当学校司書(前年度までの主任)が支援を行うことになっているので、新任は4月1日から相談もしやすく、一人職の司書にとっては心強いシステムです。各学校司書は学校図書館アドバイザーの支援が受けられます。さらに、研修会を通して司書同士のつながりも密で、総括、アドバイザー、学校司書みんなが協力し合い、ワンチームとして向上していっているということでした。司書さんたちの頑張りが、毎年配置が進んでいく原動力になっているのだと思います。 今年度の重点目標について伺ったところ、①目標に基づいた読書の質と量の向上②社会のデジタル化に対応した学校図書館教育の推進とのことでした。また、電子書籍については、一つのツールとして考えているそうです。 小学校への専任配置は今後も順次配置予定ですが、とても残念なことに中学校への専任配置については何も方針がでていません。中学校では生徒指導の観点から、司書のいない日は鍵がかかっている学校が多いと聞きます。多感な中学校時代こそ、多くの本と出会ってほしい。また、小学校とは違って教科制をとっている中学校では、図書館を使った授業も専任でなければ難しいことでしょう。ICT化の進む社会にとって、中学校で身につけなければならない学びや情報教育はさらに重要になり、学校図書館の役割もますます大きくなっていきます。市民として引き続き声を上げていかなければと、思いを新たにしました。 2校兼務の配置校の組み合わせ、図書費についてなど、詳しいことは「金沢に豊かな図書館を願うボランティアネットワーク」のFacebookをご覧ください |
2023年度
記入者 市民 |
2023年度も加配がありました! 5月11日に教育委員会を訪ね、教育委員会職員課係長と指導課の学校図書館総括のお二人にお話しを伺いました。 今年度も、うれしいことに、新たに3名が加配され、専任校は17校となりました。昨年までの専任校(諸江小・戸板小・米丸小・田上小・森本小・長坂台小・小立野小、中央小、鞍月小、大徳小、木曳野小、杜の里小)のうち、田上小は専任校ではなくなってしまいました(新設の朝霧小と分割され、田上小の学校規模が小さくなったため)。新たな専任校は、小坂小、千坂小、額小、西南部小、伏見台小、そして、新しくできた朝霧小で、合計17校です。司書の数は47名です。 また、主任学校司書は、今年度、3名増えて計7人です。新任が6名ですので、1人の新任司書に対して1人の主任学校司書が指導助言を行うことができます。これに加えて、金沢市独自の取り組みとして、学校図書館総括の授業視察や、学校図書館アドバイザー(2名)との学校巡回、さらに学校図書館アドバイザーによる各学校司書へきめの細かい支援などが引き続きあると思われます。充実した研修(主任が提案)は毎月あり、そのことによって、司書同士のつながりは密になっており、お互いの連絡もできていて、一人職場の司書にとっては心強い体制になっています。また、司書全体のレベルも向上してきているそうです。主任になっても最長15年しか勤務できない現状がますます残念です。 専任配置の成果としては、 ・司書が必ずいることで、子どもたちが図書館へ通う率が高くなり、子どもたちの様子がよくわかるようになり、読書習慣の形成に役立っている。 ・先生との連絡がとりやすく、コロナで密になることを避けるために、図書館を使った授業数は少し減ったとはいえ、定着していっている。 ・何よりも数字に表れない精神的安心感がある。 とのことでした。 また、電子書籍について、伺ったところ、6月1日から利用可能になるそうです。導入によってどう利用していくかは、まだこれからのようですが、不読者の子どもが少しでも興味を持って気楽に読み始めてくれることがまず期待されています。予算は図書費とは別枠で計上されているそうです。 いずれにしても、「紙媒体の本にしても電子書籍にしても、とにかく、本を使って勉強していくという習慣を小中学校でしっかり身に着けておくことが、大人になっても必要な情報を選び取って判断して生きていく力になる」という学校図書館総括のお言葉は、とても力強いものでした。 小学校への専任配置は毎年継続の方針だそうですが、中学校への専任配置については何も方針がでていません。市民として引き続き声を上げていかなければと、思いを新たにしました。
2校兼務の配置校の組み合わせ、図書費についてなど、詳しいことは「金沢に豊かな図書館を願うボランティアネットワーク」のFacebookをご覧ください。 |
2022年度
記入者 市民 |
2022年度も加配がありました! 5月10日に教育委員会を訪ね、学校図書館総括と教育委員会職員課の方にお話しを伺いました。 今年度もうれしいことに、新たに3名が加配され専任校は12校となりました。昨年の専任校(諸江小・戸板小・米丸小・田上小・森本小・長坂台小)に加え、今年度の専任校は小立野小、中央小、鞍月小、大徳小、木曳野小、杜の里小です。司書の数は44名です。 また、昨年度新設された主任学校司書は、今年度、計4人です。新任が8名いますので、1人の主任学校司書が2人の新任司書の指導助言を行うそうです。これに加えて、金沢市独自の取り組みとして、引き続き、学校図書館総括が学校図書館アドバイザーとともに、各学校を巡回します。学校図書館総括は、学校図書館を使った授業の視察も行います。さらに学校図書館アドバイザーが各学校司書へきめの細かい支援をします。研修はほぼ毎月あり、学校図書館の活用を推し進めています。 昨年度、専任の成果として、 ・司書が必ずいることで、子どもたちが図書館へ通う率が高くなり、子どもたちの様子がよくわかるようになった。 ・貸出冊数の増加 ・図書館を使った授業の増加 などがあります。 学校司書にとっても、学校全体を把握でき、先生への授業支援もしやすく、それは先生にとってもサポートを頼みやすいとのことでした。 さっそく成果があったことをうれしく思うとともに、小学校への専任配置が継続して毎年あるようにと、多くの中学校では、司書が来校しない日は閉館している現状を鑑み、ぜひ、中学校への専任配置も進めてほしいとお願いしてきました。 2校兼務の配置校の組み合わせ、図書費についてなど、詳しいことは「金沢に豊かな図書館を願うボランティアネットワーク」のFacebookをご覧ください。
また、今年度、学校図書館問題研究会からの依頼で、金沢市の司書配置について原稿を書きました。これも、Facebookに掲載しています。合わせて御覧ください。 |
2021年度
記入者 市民 |
まず始めにお知らせしたいビッグニュースがあります! 金沢では、2011年度に学校司書が21名配置され、2013度には40名(学校数が減り、2020年度では38名)になり、その後、ずっと、すべての学校が2校兼務のままでした。 しかし、ずっと変わらずにいた金沢でしたが、とてもうれしいことに、2021年度新たに3名が配置され、念願だった専任校が6校(諸江小・戸板小・米丸小・田上小・森本小・長坂台小)誕生しました!!司書の数は41名です。 市の方針として、「小学校への専任配置を計画的に実施」となっています(「金沢市広報」3月30日日付朝刊掲載)。さらに拡がっていくことを期待するとともに、司書が不在の時には鍵のかかっている中学校への専任配置も望んでいきたいと思います。 また、もうひとつ新しく主任制度が作られ、3名の方が主任となっています。(学校図書館アドバイザーとは別です)学校司書の任期は最長10年勤務でしたが、試験を受けて主任になるとさらに5年延長され、15年勤務が可能となりました。主任は経験年数の浅い学校司書への指導助言を行い、学校図書館アドバイザーは、上記以外の学校司書への指導助言や、学校図書館の環境整備に関する相談を受けるそうです。
専任配置が実現したかげには、なによりも学校司書さんたちや先生方のがんばりがあり、2校兼務という苦しい状況下でも学校図書館の力を発揮させ、同時に専任配置への現場からの声を粘り強く上げてくださってきたからだと思います。 金沢市では学校図書館総括が巡回し、学校図書館アドバイザーがきめの細かい支援をし、毎月研修を行い、学校図書館の活用化を推し進めてきました。それに加えてとうとう専任配置が始まりました。いつでも司書がいてくれることによって、子どもたちの読みたい・知りたいがさらに高められ、先生方への授業支援も充実し、より、図書館教育が発展していくことと思います。 これからの時代を生き抜いていく子どもたちは、正しい情報をつかみとり、自ら考え、自ら問いを作り、解決していく力が必要です。子どもたちの豊かな成長を支えてくれる学校図書館の活用がますます発展していくことを願っています。 緊急事態宣言のため、図書館総括とはメールでの応答となりました。その応答と司書配置校組み合わせ・図書費は「金沢に豊かな学校図書館を願うボランティアネットワーク」のFacebookをご覧ください。 |
2020年度
記入者 市民
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①
2020年度の司書の数は昨年度と同じ38名です。
(今年度も2名の学校司書が、学校図書館アドバイザーを兼務します) ② 学校図書館の図書費予算額はほぼ昨年と同じです。備品図書費(1万円を超える大型図書など)は小学校で若干の上乗せがありましたが、中学校では、減額となっています。 ③ 学校司書研修は月一度あり、情報交換や資質能力向上に役立っています
2019年12月議会と2020年3月議会において、一人の市議が学校図書館について質問をしましたが、学校司書増員に関しての返答は、「マンパワーの充実もひとつの考え方かもしれないが、まずはソフト的な環境で学校司書の方たちが、より意欲をもって仕事をしやすい環境にこれからも取り組んでいきたい」というものでした。
2020年8月11日に、教育委員会学校職員課と学校指導課を訪問しました。 それぞれ学校職員課からお二人、学校図書館総括が対応してくださいました。 ここでも、司書増員に関しての前向きな返答はありませんでした。むしろ、学校図書館総括と2名の学校図書館アドバイザーを中心に司書たちがまとまって研鑽を積み、情報 を共有し、問題点を解決し、よく頑張っているという見解でした。 指導要領の変更にあたり、図書館教育がますます必要になっていく点に関しても、
先生方の意識を高めるのが重要であり、それらの準備のために必要な司書との意思疎通は紙媒体を使ってできているとのことでした。 金沢市には、学校図書館総括と学校図書館アドバイザーがいます。学校図書館総括が各学校を巡回することは、先生がたの意識を高め、図書館教育を充実、発展させていくのに大きな力となりますし、学校図書館アドバイザーが要請のあった学校にきて、直接助言してくれるシステムは心強いものです。これに加えて、専任の司書がいてくれれば・・・。 しかしながら、週2日・週3日の勤務では、いつでも開いている学校図書館を創ることはできません。(特に中学校の貸し出し冊数が伸びないのは開館時間の短さにも原因があると思います) 子どもの視点からいえば、司書が毎日いてくれることが大事です。 自ら考え、自ら問いを作り、解決していく主体的・対話的な深い学びを支えるために、いつでも資料に手を伸ばせる学校図書館であってほしいです。そのために、毎日学校図書館にいる専任の司書をこれからも望んでいきたいと思います。 |
2019年度
記入者 市民 |
・2019年度の学校司書数は、学校統廃合により1名減の38名です。
・学校図書館の図書費予算額は 昨年度大幅に減額され、今年度は若干の上乗せがありました。
・ 学校司書研修では資質能力向上を目標に、研修が進んでいます。
上記について、詳しいことは「金沢に豊かな学校図書館を願うボランティアネットワーク」のFacebookをご覧ください。
私たちの願いは、毎日学校司書のいる学校が金沢市でも実現することです。 石川県の「市」の中で、1校専任の学校司書がいないのは金沢市だけです!! |
2018年度
記入者 市民 |
・今年度も司書39名は変わりません。 ・学校図書館の図書費予算額が大きく減りました。 (詳しいことは「金沢に豊かな学校図書館を願うボランティアネットワーク」のfacebookをご覧ください) 〈私たちの願い〉 今年度も学校司書が増えなかったことをとても残念に思います。学校司書数は、金沢市は2013年(平成25年)6月1日に40名になりました。(その後、学校の統合があり、現在39名)しかし、4年後の現在まで、学校図書館司書の増加はなされていません。 奇しくも2014年6月20日学校図書館法が改正され、学校司書が初めて法律上に位置づけられ、「学校司書を置くよう努めなければならない」となりました。2017年度には、第5次学校図書館整備等5か年計画(平成29~33)のなかで、小中学校の概ね1.5校に一名程度の配置の地方財政措置が決定されています。その財政措置を学校図書館司書増加に充ててくださるよう希望します。モデルとして、「週5日学校司書配置校を1校」予算要求をされたそうですが、願いはかないませんでした。 他の市町では専任の司書配置が進んでいます。金沢の子どもたちにも、「毎日学校司書がいる」状況を一日でも早くと思っています。 図書費がほぼ半減されたことに大いに失望しています。もちろん、金沢市は今まで他と比べても多くの図書費が付いていました。しかし、ずっと以前、学校司書が配置される前は、丁寧に図書館の蔵書を見る余裕はなく、ほとんどセット買いの様だったり、本の購入が夏休み・冬休み中になってしまったりして、図書費が有効に活用されなかったように思います。学校司書が入って、蔵書を見直し、調べ学習や授業に使える本が増え、図書分類の比率も考えた学校図書館になってきています。また、計画性を持って、蔵書購入をされているとも伺います。 さあ、これから!という時の減額が残念です。 |
平成29年度
記入者
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昨年度(2017年3月8日)、今年度(2017年4月17日)に教育委員会訪問をいたしました。
・今年度も司書39名は変わりません。 ・また、今年度も昨年度同様2名の学校図書館アドバイザー兼学校司書(*)が勤務します。 * 週3日学校司書・週2日学校職員課勤務1名 * 週2日学校司書・週3日学校職員課勤務1名。 ・昨年度、教育委員会訪問の際に伺ったことですが、学校図書館アドバイザーは2名体制になったこともあり、3月までに、通常の学校訪問に加え、レイアウトの相談や新任司書へのアドバイスなどで、なんと125回も市内の学校へ行かれたそうです。1人職場である学校司書へのサポート体制があるのは、とても心強いものだと思います。 ・昨年度は司書が配置されて6年目でした。金沢市では、非常勤職員は5年間となっていますが、学校司書の専門性を活かすために、「5年満了者は公募による試験を実施し、職務に必要とされる能力を実証した場合は再度任用することが可能とする。」となっており、昨年度末も一昨年度に引き続き試験が行われ、新任を含めて9名が採用されました。
「2回か3回かの配置校は、全く前年度と変化なし!」ということは、週1回の差は、月で4回の差、年に40回位の差、今年も変わらないとなると2年で80回の差!この差は大きいと思います、さらに、1校専任と比べると、格差はさらに大きくなります。学校司書は毎日いて欲しいと願います。
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平成28年度
記入者
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昨年度に引き続き39名(2校兼務)のままです。小学校1校減により、今年こそ1校専任になるかと期待しました。しかし今年度から、勤務校1校と学校職員課に勤務する学校図書館アドバイザー兼学校司書が2名(昨年度学校図書館総括補佐1名)となりました。学校図書館アドバイザーは、新任司書のサポートや、各学校を回って、学校司書への指導助言を行います。要請があれば各学校のサポートをも行うとのことでした。1人職場である学校司書へのサポート体制があるのは、とても心強いと思いました。詳しくは「金沢に豊かな学校図書館を願うボランティアネットワーク」のface bookをどうぞ。 |